長官銃撃事件前後の詳細判明 「敵の仇は敵にやらせる」(産経新聞)

 警視庁が公表した捜査結果の内容からは、事件前後の教団幹部の慌ただしい動きが浮き彫りになった。

  [フォト]警察庁長官銃撃事件をめぐり、警視庁が公表した捜査結果の資料

■事件直前

 事件3日前の3月27日午前、EはDに電話し、Aに連絡する必要があると伝えた。この際EはDに対し「敵の仇は敵にやらせる」と発言。DはEにAのポケベル番号を教えた。

 さらに事件前日の夜、EはDに電話しAに連絡が取れないと伝えた。DがAに連絡すると、Aは興奮して「下見に引きずり回された」「警察官しかできないことがあるといわれた。できること、できないことがある。やりたくありません」と答えた。そのためDは深夜にEと接触。「Aさんは大丈夫ですか」と尋ねたという。

 警視庁で捜査をしたところ、午後9時台にDからEへの電話があったことを確認。さらに、30日午前0時台には、Fの供述からD、E、F、Gが東京・六本木の喫茶店で接触していた事実が裏付けられた。

■事件直後

 また事件直後の午前8時35分ごろにはAからDに電話で「長官が撃たれた」と連絡。だが、事件最初の報道は午前8時48分であることから、Aが報道前に知っていたことになるため警視庁は事件にかかわった可能性が高いと判断した。

 さらに、Bについては事件直後の午前9時40分ごろに報道機関に脅迫電話をかけた声と同一と推定。Cが事件翌日に作成したビラには脅迫電話の時間を「9時40分ころ」と正確に記載し、「弾がおかしい」と使用弾丸を把握していることをうかがわせる内容もあった。Hについては事件直後に自転車で走る男と容貌(ようぼう)が一致していた。

 こうしたことから、警視庁はEとその周辺信者とAにより構成されるグループを容疑グループとして特定した。だが、グループを構成する個人全員の特定や個人の果たした役割の特定には至らなかったと結論づけた。

               ◇◇◇

 警視庁では元信者についてA〜Hまでの仮名で発表しているが、捜査関係者への取材で判明したA〜Hは以下の通り。A(44)=元警視庁巡査長、B(42)=教団建設省所属、C(41)=同法皇官房幹部、D(40)=同諜報(ちょうほう)省幹部、E(60)=同建設省幹部、F(52)=同科学技術省幹部所属、G(43)=同自治省所属、H(54)=同防衛庁幹部

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